10月3日はこないだ紹介したように韓国の建国記念日だったのですが、今年は추석(秋夕、チュソク)でもありました。
추석(チュソク)とは、旧暦の8月15日のことで、親戚一同が集まって先祖の墓参りをしたり、秋の収穫に感謝をする習わしであります。
昔から一年で月が最も明るく輝く旧暦の8月15日には盛大なお祭りが行われていてこの時期に추석(チュソク)の風習が形成され、次第と祝祭になり今に伝わってきたそうです。今は毎年旧暦の8月15日とその前後の1日ずつで3日が祝日となっています。
お正月もそうなんですけど、韓国では農耕時代からの行事や風習は旧暦で行うため、陽暦のカレンダーでは毎年日が変わります。
それで、今年の場合は旧暦の8月15日が10月3日のため、2~4日が祝日で連休になるわけです。が!
しかし!!今年は土日とかぶってしまって結局休むのは金曜日1日だけでした・・・
こないだも話したように、韓国の場合は祝日が週末とかぶっても振り替えができないため、今年は大変短い추석(チュソク)になっちゃいました。(・ー・;)
まぁ、そういう残念なことはさておいて!
추석(チュソク)といえばなにより송편 (ソンピョン)です!!
↑これが추석(チュソク)の代表的な食べ物송편 (ソンピョン)です。
うるち米の粉を水で練ったものを皮にして小豆、栗、ナツメなどを中に入れてギョウザみたいに包みます。それを松葉を敷いた蒸し器に入れて蒸せばとても香ばしい송편 (ソンピョン)ができあがります。食感はモチモチしてるんですけど、弾力があって団子の方に近い感じです。
これは추석(チュソク)には欠かせないもので14日の夜に家族が集まって月を見ながら송편(ソンピョン)を作ります。そして訳はわかりませんが、송편(ソンピョン)をきれいな形で作られる女性はカワイイ赤ちゃんを産むという俗説もあります。(うちの母はかなりきれいに作れるのでやっぱりこの話は根拠のない迷信に違いないです-_-)
추석(チュソク)の時期になると田畑は五穀が実り鮮やかな黄金色となるのですが、この収穫されたての新米、お酒、果物などをご先祖にお供えする차례 (茶礼、チャレ)とういうご法事を추석(チュソク)当日の朝に家族親戚一同が集まって行います。
<↓차례 (チャレ)の様子>
宗教的なものというより、民族伝統の儀式です。
ご先祖に秋の収穫を感謝し、またこれからの家族の無事や安寧をお願いする行事です。차례 (チャレ)の後はお供え物を下げ、それを家族みんなでいただきます。これを福を食すと書いて「飲福(음복、ウムボク)」といいます。先祖と同じものを家族で分かち合って食べることで、福を授かり一家の絆が深まるとされています。
そしてこれが終わったらお墓参りに行ったり親戚回りに行ったりして추석(チュソク)をすごします。
韓国には昔から「多からず、少なからずいつも추석(チュソク)のようであれ」という言葉があります。万物が実を実り気候もこよなく良い、足りないのは何一つない1年で最も豊かな추석(チュソク)のようにいつも豊かで楽しく暖かく過ごしたいという希望がこもった言葉です。
何もかも溢れている추석(チュソク)、この日の満月を見ながら願い事をすればお月様が願いを叶えてくれるらしいです。
そんなもん迷信って知っていながらも満月をみたら私はついつい願い事しちゃいます(^‐^;) 今年の願い事は叶うのかな~★
おはよう!
返信削除ソンピョン美味しそう!うるち米の意味がわからなかったから調べてみました。勉強になります^^;
そして、ご先祖にお供え物をするというのがとてもいい習慣に思えます。オーストラリアでは、自分の先祖などをまったく気にしない人がほとんどですが、(というか、生きている曾おばあさんや曾おじいさんのことも気にしない人も・・・)もうちょっと感謝してもいいんですよね。
さすが儒教の国って思いました。